確かな技術で「みらい」への希望を拓く

東双みらい製造株式会社

当社が主に手掛けるのは、原子力発電所の「使用済燃料」の輸送・貯蔵に使用される専用容器「キャスク」の製造と販売です。使用済燃料の輸送・貯蔵に関する技術を有する日立造船(株)と、廃炉作業を進める東京電力双方の知見をもとに、高度な専門技術を必要とするキャスクの製造を実現していきます。 金属加工、溶接、取付・組立などのキャスク製造工程を一貫して行う工場が、2025年度に稼働予定です。

使用済燃料を安全に輸送・貯蔵するための専用容器です。 これまで福島県外で製造されてきたキャスクを中長期的に浜通り地域で生産することで、地元福島の復興に貢献していきます。 ＜4つの機能＞ ■閉じ込め機能 使用済原子燃料、および使用済原子燃料から発生する放射性物質をキャスク内部に閉じ込める機能 ■遮へい機能 使用済原子燃料から発生する放射線を法律で定められた基準値以下まで遮へいする機能 ■臨界防止機能 使用済原子燃料が臨界（核分裂の連鎖反応が同じ割合で持続する）状態になることを防止する機能 ■除熱機能 使用済原子燃料から発生する熱を適切に外部に放出する機能 ＜これらを担保・維持する機能＞ ■構造強度 諸々の条件下で生じる応力が許容できる応力以下であること ■長期健全性 熱/放射線照射/腐食による経年変化に対して問題ないこと

■設立日：2022年10月20日 ■資本金：15億円（東京電力HD(株)：67%／日立造船(株)：33%） ■輸送・貯蔵用の使用済燃料キャスクや燃料デブリ保管容器の製造、販売 （当面は福島第二原子力発電所向け使用済燃料キャスクを製造） ＜社名に込めた想い＞ 東京電力グループの一員として双葉郡をはじめとした地域の方々とともに、みらいを切り拓くために、浜通りの地でやり遂げる意志を込めた「東双みらい」を冠名義とし、モノづくりを通じて地域に貢献していきたいという想いを表したものです。

拠点となる楢葉町は、山、川、海が近く、豊かな自然に恵まれた町です。降雪や寒暖の差も少なく1年を通して過ごしやすい気候が特徴です。 太平洋に臨む『天神岬スポーツ公園』は、キャンプ場や温泉も併設されており、幅広いアクティビティを楽しめます。 マリンスポーツも盛んで、海水浴場には県内外から多くのサーファーが訪れます。

2025年に稼働を予定する当社の製造工場で「キャスク」の製造に携わります。 ＜主な担当業務＞ ■溶接（専用の装置を用いた各種部品の溶接） ■機械加工（工作機械を用いて、各種部品の加工や管理） ■取付・組立（各種部品の取付及び組立や管理） ◎工程ごとに専任で人員を配置します（各部門5～10名を想定） 入社後は当社パートナー企業の製造拠点である日立造船(株)有明工場にて研修を実施します。